2025年10月13日

「学力は大幅に低下」
「国語 記述の正答率3割未満 無回答3割」
「中学生の理科離れ 顕著」
これらは、全国学力調査結果を踏まえての新聞見出しです。
現場でも、例えば同じ偏差値60や70でも数年前と比べると学力そのものは下がったかな…と感じます。(英語は上がっています)
「えっ!この点でこんなに偏差値高く出るんだ…」ということもしばしば。
特に中間層の学力低下は顕著で、2極化してきている印象です。(同業の方も共感いただけるのではないでしょうか)
あくまで主観ですが、私がここ数年で感じる変化は「忍耐力の低下」と「客観視する力の低下」です。
『長い文章を読めない』
『難問を諦めてしまう』
これらは、過剰に「効率」が重視されることや、「ショート動画」の流行等も要因として考えられます。
また「否定しない」「比較しない」教育(それ自体は悪いことではありませんが)の普及に伴い、
『自分を客観視できない』
『自己評価が高過ぎる』
こういった子供たちが増えてきたと言われています。
学習面への影響としては「自分は正しい」という思い込みが強くなり、自分のミスに気づけなかったり、聞かれていることに正確に答えられなかったり…という点が挙げられます。(勿論全員ではありません)
これらは、社会人においても同様で、先日面会した、ある大企業の人事責任者は「近年の若手社員の特徴でもある」と仰っていました。
その企業では、社員の変化に合わせ、人材育成プログラムを変化させているとのことです。
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藤栄館でも子供たちの変化に対応するため、様々な取り組みを行っています。
例えば、上位者は「自分で答えを出す」という意識が強い傾向にあります。
私が解説しようとすると「もう少し自分で考えさせてください」と言ってきます。
「ちょっと我慢して」「自分で考える」ことで、「深い思考力」が養われていきます。
この指導法は、生徒にも意義を伝えて実践しており、最近は〇付けをする前に質問してくる子は、ほとんどいなくなりました。
保護者様の場合、お子様が低学年だと、横から教えたくなる気持ちは、非常によく分かります。(私達教師も我慢しています)
ただ、そこは敢えて見守り、自分なりの答えを出させた後で教えてみてはいかがでしょうか。
きっとお子様の「思考力」「自己解決能力」は今まで以上に伸びるはずです。
また、個人的には、解けなかった問題にはきちんと×をつけ、模試で偏差値等を知ることで「自分を客観視する力」も自然と身につくと考えています。
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ところで、先日、中3で静岡県学力調査がありました。
ちなみに、藤栄館生は難易度が高いテストほど力を発揮しますので、定期テストより入試・学調・模試といった実力テストの方が得意です。(生徒情報では今回藤枝中 学年1位2位ともに藤栄館生)
その前日、特進コースの生徒に話したのは「少し我慢」「謙虚な解答」の2点です。
模試の時には中3全員に同じようなことを伝えました。
その一部を下記に紹介します。
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〇途中まで読んで、「多分こうでしょ」
〇出題意図を理解せず、問いに答えていない
〇自分は正しいと過信し、条件を見落とす
〇自分が読める字は、相手も読めるはず
こういう気持ちを抑えて(我慢して)取り組むように。
先生や問題作成者、採点者は「あなた自身ではない」ので、100%あなたが意図した通りにはなりません。
「少し我慢」して最後まできちんと話を聞き、問題を読み、主張や問いを正確につかむ。
「謙虚な解答」をしていくことが、最終的にあなた自身の結果にもつながります。
「少し我慢」「謙虚な解答」この2点を守り、不用意な失点を防げば、あなた達は成功する!
残り5か月で卒業するので、少し広げると…
大人になると初対面の人との接触が増え、自分の思い通りにならないことが増えてきます。
最初から、自分の意向通り、聞きたいことだけを話してくれる人ばかりではありません。
書類や契約書なども、あなたが読みたいところだけが書かれていることもないでしょう。
また、自分からしたら「このくらいわかるでしょ」が分からない相手もたくさんいます。
分かってもらえず、利益を得られなかったり、損失を被ったりする可能性もあります。
「少し我慢」「謙虚な解答」を今後の勉強に生かし、11月の定期試験・模試・学調を頑張ってください!
そして勉強を通じて、将来成功できる力も養ってください! 以上です。
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藤栄館は、正統派の進学塾であり、個人塾ながら10中学以上のエリアから、高い志をもった生徒が多数通塾しています。
また保護者様から高い評価をいただけているのも、遠方からも通塾いただけている理由の1つだと思います。
藤栄館は、圧倒的な合格実績があり、結果を出す自信があります。
結果を出す自信があるからこそ、単に受験のためだけのテクニック指導ではなく、お子様が大人になってからも、通用する力を養うことを目指しています。
そして、当然私も「謙虚さ」を忘れずに今後も指導していきます。
藤栄館に興味をもっていただけた方は、お気軽にお問い合わせください。
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