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99℃の水

2026年8月1日


夏期講習が始まりました。

毎日のように授業を受け、自習に来て、一度帰宅して夕食をとってから、再び塾へ戻ってくる生徒もいます。


そんな姿を見ていると、ふと思うことがあります。


「もしあの頃の自分も、今の塾生たちのように努力していたら、どんな景色が見えただろう」


受験や勉強には、分かりやすい「結果」があります。


点数・偏差値・順位・判定・合否…「結果」は数字で表れるため、誰が見ても分かりやすいものです。


だから、私たちはどうしても「結果」に目を向けます。


「結果」は大切です。


藤栄館HPの教育理念1行目にも『藤栄館は結果を出す自信があります。』と明記しています。


しかし、教育に携わる中で、私は「結果」以外にも大切なことがあると感じています。


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子どもの成長は、お湯を沸かすのと似ています。


水は、30℃でも、60℃でも、90℃でも、見た目に大きな変化はありません。


「本当に温まっているのだろうか」と感じることもあります。


しかし、水の中では確実に変化が起きています。


少しずつ温度が上がり、沸騰に向けてエネルギーが蓄えられています。


そして、100℃になった瞬間、沸騰します。


勿論、100℃だけが特別ではありません。


30℃、60℃、90℃、そして99℃まで積み重ねてきた時間とエネルギー(努力)があったからこそ、その瞬間を迎えられます。


子どもの成長も同じだと思います。


「毎日勉強している」

「間違い直しをしている」

「分からない問題に向き合っている」


これらは、『すぐには』結果に表れません。


「テストの点数が伸びない」

「模試の結果に変化がない」


そんな時期もあるでしょう。


でも、その子は99℃まで来ているのかもしれません。


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そう考えると、一回のテスト結果だけで、その子の「可能性まで」判断してしまうのは、少し違う気がします。


子どもの成長は、テストの点数だけでは測れません。


見えないところで積み重ねている努力があります。


すぐに結果として表れない時間があります。


特に受験生は、爆発的な伸びの前はしばらく停滞するケースが多くあります。


藤栄館の卒業生を思い出すと、小学生から通って中3の冬に初めて塾内1位をとった〇〇さん、中3の2学期に志望校変えるか迷っていた時に急上昇した△△くん…前例を挙げればきりがありません。


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私は、塾生たちに「結果だけ」を手にしてほしいとは思っていません。

 

「努力」してつかみ取った「結果」を手にしてほしいと思っています。

 

社会に出れば、目に見える結果だけでは測れない仕事や努力がたくさんあります。


誰かが見えないところで積み重ねてくれた努力によって、私たちの暮らしは支えられています。

 

自分が努力した経験がある人は、他者の努力にも気付くことができます。


結果だけでは見えない労力や、積み重ねてきた時間を想像することができます。

 

そんな人は、人に優しくなれます。

人を励ますことも、支えることもできます。

 

受験で学ぶ本当の価値は、合格という結果だけではありません。

 

受験を終えた何年後かに、

 

「あの時、本気で頑張った」

「あの経験が今の自分につながっている」

「価値があったのは100℃になった瞬間だけじゃなく、99℃まで温め続けた時間だったんだ」


そう思える経験をつくることも、教育の大切な役割だと思っています。


「結果は通過点」「過程は財産」です。


私自身も合格実績という「結果」以上に、生徒と共に過ごした「過程」が一生ものの財産になっています。


藤栄館では、これからも100℃になった瞬間だけでなく、99℃まで積み重ねてきた過程も大切に見守っていきたいと思います。


もちろん、進学塾として結果は出します。

 

最後に「藤栄館 教育理念」の冒頭部分を紹介します。

藤栄館は、結果を出す自信があります。

志望校合格に導く自信があります。

​結果を出す自信があるからこそ、生徒一人ひとりが志望校合格を通じて、多くの経験をし、内面的にも成長していくことを大切にしています。​

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