2026年9月12日

「分からない問題は、AIに聞けばいい」
今は、本当にそんなことができる便利な時代になりました。
私も時折、AIを利用します。
分からないことや疑問に思ったことを入力すれば、答えだけでなく、考え方や解き方まで丁寧に教えてくれます。
もちろん、AIの答えがいつも正しいとは限りません。
それでも、分からないことを調べたり、新しい考え方を知ったりするうえで、とても便利な道具です。
では、これからの子どもたちにとって、勉強は必要なくなるのでしょうか。
当然、そんな単純な話ではありません。
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考えてみれば、昔から「計算なら電卓を使えばいい」ということはありました。
電卓を使えば、人間より速く、正確に計算できます。
それでも、私たちは算数を勉強します。
それは、算数の目的が「答えを出すこと」だけではないからです。
「どういう式を立てればいいのか」
「この答えは、問題に適しているのか」
「本当にこの答えでいいのかを確かめる」
そう考える力も必要だからです。
AIによって「答えを得ること」が簡単になった今だからこそ、私はむしろ、答えにたどり着くまでの過程が、これまで以上に大切になるのではないかと思います。
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先日、中3では静岡県学力調査が実施されました。
定期テストと比べて、文章や資料を読み、条件に合わせて答える問題や作文など、「答えだけ」ではなく「どのように考えたのか」を問う問題が多く出題されました。
これからも、こうした「思考の過程」を問う問題は増えていくでしょう。
大学入試や就職活動でも、小論文や面接、プレゼンテーション、グループディスカッションなど、知識だけでなく、自分で考え、それを言葉にして伝える力を求められる場面があります。
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では、その「自分で考える力」は、どうすれば身につくのでしょうか。
何も特別な訓練が必要というわけではありません。
その方法の一つが、藤栄館で徹底している「間違い直し」です。
間違い直しというと、間違えた問題の答えを赤ペンで書き直すことを思い浮かべるかもしれません。
しかし、藤栄館で大切にしているのは、正しい答えを書き直すことだけではありません。
「計算を間違えたのか」
「解法が思い浮かばなかったのか」
「知識が足りなかったのか」
「あと少しだったのか」
同じ「×」でも、間違えた原因は一人ひとり違います。
だからこそ、
「なぜ間違えたのか」
「次はどうすれば解けるのか」
を考えることが大切です。
間違いを振り返り、原因を考え、次に生かす。
それは、単なる勉強方法ではなく、自分の失敗から学ぶ練習でもあります。
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大人になっても、仕事や生活の中で失敗することはあります。
できることなら、失敗はしたくありません。
でも、大切なのは、一度も間違えないことではないのではないでしょうか。
間違えたときに、
「原因を考え、次にどうするかを考える」
その力は、勉強だけでなく、これから先の人生でもきっと役に立ちます。
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AIは、とても便利な道具です。
これからの時代、AIを上手に使う力も大切になっていくでしょう。
でも、AIが出した答えを
「どう受け止めるのか」
「本当にそれでいいのか」
「自分はどうするのか」
を最後に考え、判断し、行動するのは自分自身です。
自分の頭で考える力は、AIの時代だからこそ、むしろ重要になるのだと思います。
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そして、もう一つ伝えたいことがあります。
AIと比べて、自分で考えると時間がかかります。
でも「すぐに答えが出なくても、大丈夫です」
悩んだり、迷ったり、間違えたりする時間も、決して無駄ではありません。
「分からない」と先生に聞いてみる。
できなかった問題が、次できるようになる。
そんな小さな「できた」を一つずつ積み重ねていけばよいのです。
「昨日できなかったことが、今日できるようになる」
「今日できなかったことが、いつかできるようになる」
これも立派な成長です。
藤栄館では、
「間違えることを恐れず」
「分からないことを恥ずかしがらず」
「一歩ずつ進んでいく」
そして
「一生懸命考えて」
「脳みそに汗をかいて」
「次につなげていく」
そんな子どもたちの姿を、これからも応援し続けていきます。